(※ 終了しました)
【 日時 】 2016年7月10日(日) 13:30~18:30
【 会場 】 東京大学駒場 I キャンパス 14号館 308号室
【 プログラム 】
13:30~15:45 第 I 部 講演 & コメント
講演:藤沢 潤(早稲田大学 ロシア研究所 研究員)
コメンテータ:雲 和広(一橋大学 経済研究所 教授)
16:00~18:30 第 II 部 合評会 佐橋 亮(著)『共存の模索 アメリカと「二つの中国」の冷戦史』勁草書房、2015年:http://www.keisoshobo.co.jp/book/b213094.html
基調講演:佐橋 亮(神奈川大学 法学部 准教授)
コメンテータ:松村史紀(宇都宮大学 国際学部 准教授)
コメンテータ:青山瑠妙(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)
【 会場 】 東京大学駒場 I キャンパス 14号館 308号室
【 プログラム 】
13:30~15:45 第 I 部 講演 & コメント
講演:藤沢 潤(早稲田大学 ロシア研究所 研究員)
コメンテータ:雲 和広(一橋大学 経済研究所 教授)
資源エネルギー問題からみるソ連・コメコン関係 1960‐70年代を中心に
Soviet-Comecon Relationship in light of the resource and energy problems in the 1960s and 1970s
Soviet-Comecon Relationship in light of the resource and energy problems in the 1960s and 1970s
冷戦は、資本主義体制と社会主義体制という二つの体制間の競争であった。東西冷戦下、両陣営ともに、急速な経済成長を成し遂げることで、自らの経済体制の優越性を示そうとした。この経済成長をめぐる両陣営間の競争を支えたのが、世界各地の膨大な資源・エネルギーであった。西側諸国が天然資源の多くをアジア・アフリカ諸国に依存したのに対して、東側諸国はほぼ全面的にソ連からの資源供給に依存した。すなわち、東側陣営が冷戦を継続できたのは、ソ連の豊富な天然資源のおかげであった。
本報告では、1960年代から70年代にかけてのコメコン諸国の資源・エネルギー政策を、旧ソ連・東独の文書館資料をもとに分析することによって、冷戦の経済的側面を東側陣営の視点から検討したい。
早くも60年代前半には、ソ連指導部は、自国資源の供給によってコメコン諸国の経済成長を支え続けることが困難であると認識していた。しかしながら、ソ連・コメコン諸国には有効な打開策がなかった。コメコン諸国間の計画調整によって、コメコン諸国向けソ連資源の供給量が増大したとはいえ、それは増大し続けるコメコン諸国の需要を賄いきれるものではなかった。70年代末に、ついにソ連にも「エネルギー危機」が訪れると、ソ連は東欧諸国を支えきれなくなり、ソ連・東欧圏の崩壊へと向かうのである。
16:00~18:30 第 II 部 合評会 佐橋 亮(著)『共存の模索 アメリカと「二つの中国」の冷戦史』勁草書房、2015年:http://www.keisoshobo.co.jp/book/b213094.html
基調講演:佐橋 亮(神奈川大学 法学部 准教授)
コメンテータ:松村史紀(宇都宮大学 国際学部 准教授)
コメンテータ:青山瑠妙(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)