(※ 終了しました)
【 日時 】 2013年12月14日(土) 15:00~18:10
【 会場 】 東京大学駒場 I キャンパス 14号館 307号室
【 プログラム 】
15:00~16:30 講演:佐藤 靖(科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー)
NASAと冷戦との関わりの諸側面
Several aspects of NASA's relationship to the Cold War
1957年、ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号の打上げに成功すると、米国は冷戦環境下での宇宙技術の死活的重要性を改めて認識し、翌年には国立航空宇宙局NASA(National Aeronautics and Space Administration)を設立した。NASAは非軍事部門の宇宙開発を担う組織であったが、実際には国防総省から技術能力を引き継ぎ、同省からの影響を受け続けていた。
冷戦の一つのクライマックスであった1960年代前半に巨大な組織となったNASAは、その後アポロ計画の成功とほぼ同時にデタントが進むと一気に政治的推進力を失った。1970年代及び1980年代にNASAは、スペースシャトル計画や宇宙ステーション計画を進めるが、冷戦終結とともにこれらの計画の意義も変化し、今日に至っている。半世紀余りにわたるNASAの歴史を通観することで、冷戦環境が米国の歴代政権を媒介してNASAによる宇宙開発を複雑に形作ってきたことをみてとることができる。
16:40~18:10 文献紹介(担当:濱村 仁 / 東京大学 大学院総合文化研究科)
David Holloway (2010), "Nuclear weapons and the escalation of the Cold War, 1945-1962", in Leffler, M.P. & O.A. Westad (eds.), The Cambridge History of the Cold War, Vol.I, Cambridge University Press, pp.376-397.
Burr, W. & D.A. Rosenberg (2010), "Nuclear competition in an era of stalemate, 1963-1975", in Leffler, M.P. & O.A. Westad (eds.), The Cambridge History of the Cold War, Vol.II, Cambridge University Press, pp.88-111.
0 件のコメント:
コメントを投稿