(※ 終了しました)
【 日時 】 2014年6月21日(土) 15:00~18:10
【 会場 】 東京大学駒場 I キャンパス 14号館 308号室
【 プログラム 】
15:00~16:30 講演:濱村 仁(東京大学 大学院総合文化研究科)
冷戦期アメリカにおける核不拡散原則と個別性問題
Nuclear Nonproliferation Principles and the Question of Particularity for the United States in the Cold War
世界初の核保有国であるアメリカにとって、1945年以降の歴史とは即ち核開発の後発国に追われる歴史であったとすれば、1946年の原子力法に見られるように、その流れに歯止めをかけようとする核不拡散という発想が同国由来のものであることに不思議はない。とりわけ、圧倒的破壊力と防御不可能性を備えた戦略核兵器に国力差を相殺する作用があるとすれば、世界中に軍隊を展開する能力と意思を持つ超大国として、アメリカが一律的な核不拡散を推進する戦略的利害を持つことは自然であろう。しかし、現実の個別局面におけるアメリカの対応は、対外政策としての核不拡散原則の一律適用として理解するだけで充分だろうか。とりわけ、核不拡散政策の優先度が東西対立の苛烈さに反比例していたということがよく指摘される冷戦期において、アメリカは核不拡散原則と個別状況をどのように調整したのだろうか。本報告は、この問題を核開発段階、戦略的関係、核開発国属性という三つの視点から考察する。
16:40~18:10 文献紹介(担当:石垣 勝 / 東京大学 大学院総合文化研究科)
遠藤乾(編) 『 ヨーロッパ統合史 』 名古屋大学出版会、2008年:
*最新版『ヨーロッパ統合史
[増補版]』(2014年)は:http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0767-2.html
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