2017年9月25日月曜日

第40回例会

(※ 終了しました)
【 日時 】 2017年11月25日() 13:00~18:15
【 会場 】 東京大学駒場 I キャンパス 2号館 303号室

【 プログラム 】
13:00~15:30 第 I 部 講演 コメント
   講演:伊藤憲二(総合研究大学院大学 先導科学研究科 准教授
       コメンテータ:武田 悠(神奈川大学 人間科学部 非常勤講師)
       コメンテータ:濱村 仁(東京大学 大学院総合文化研究科 博士課程

IAEA理事会における保障措置をめぐる最初期の議論と日本の国産一号炉JRR-3:1958‐1959年
An Analysis of Negotiations over JRR-3 and Safeguards at the IAEA Board of Governors, 1958-1959

 IAEAが最初に保障措置を適用したのは、日本が国産一号炉JRR-3(Japan Research Reactor 3)のための天然ウランの半量3トンを、IAEAを通して購入した時であることは知られている。本報告は、この時のIAEA理事会の議事録等を分析し、冷戦期の原子力開発をめぐる国際機関での外交交渉がどのようなものだったか、特に、原子力に関わる事物がいかに外交的な物体として扱われたかを明らかにしようとするものである。
 日本のウラン要請についての実質的な審議は1958年10月の理事会から始まり、特に翌年1月の理事会において数日にわたる議論がなされた。ウラン購入の合意と保障措置は3月に確定し、翌月公表された。この交渉において、日本の狙いはIAEAによる保障措置に関する議論の進展であった。これは国内の政治的な事情により、二ヵ国間協定に基づく査察よりも、国際機関による査察を好んだためとされている。そのため、日本は自国の提案を容易に承認するのではなく、慎重に検討するように要請し、提示された合意や保障措置が日本側に若干不利な条項を含んでいても強い反対をせずに承認した。この時、ウランは、見かけ上それの取得が目的であったにもかかわらず、実際の交渉においては隠れた外交目的達成の為の手段として扱われたのである。そして、その目的、IAEAによる保障措置制度の策定は実際に進展することになった。



15:45~18:15 第 II 部 合評会 藤岡真樹(著)『アメリカの大学におけるソ連研究の編制過程』法律文化社、2017年:https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03814-2 

   基調講演:藤岡真樹(京都大学 国際高等教育院 非常勤講師)

        コメンテータ:土屋由香(京都大学 大学院人間・環境学研究科 教授)
        コメンテータ:梅﨑 透(フェリス女学院大学 文学部 教授)



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